塗り替えに使用される塗料の種類は非常に多く、現在では1000種類ほどあると言われていますが、その中でも代表的なものとその耐久年数・性質の違いを把握しておきましょう。
塗装の素材と耐久年数
・フッ素樹脂塗料—耐久年数15〜20年
一般にも使用される塗料としては最も高価な部類に入りますが、耐久性も高く防カビなどの機能もあるためコストパフォーマンスで考えると決して高いものではありません。
その耐久性の高さから高層ビルなど、定期的にメンテナンスすることが難しい建物に使用されます。
・シリコン樹脂塗料—耐久年数13〜15年
価格と耐久性のバランスが良いため、塗装業者が使用する塗料としては最も一般的です。
表面の塗膜が硬質であるため汚れや弱酸、日光などを防御する機能が高い塗料です。
・ウレタン樹脂塗料—耐久年数8〜10年
安価で密着性で言えばシリコンやフッ素より優れており、モルタルやトタン、コンクリート、木材など様々な材質にオールマイティに使用できるため、屋根や外壁の塗料としては最もポピュラーなものです。
比較的耐久性もあり塗装面に光沢ができるのが特徴です。
・アクリル樹脂塗装—耐久年数5〜7年
ホームセンターなどでは比較的高品質な塗料として販売されていることもありますが、他の塗料と比べて耐久性に乏しく、プロの業者が使うことは殆どありません。
水性と油性・1液型と2液型の違い
前述の通り、塗料には配合されている合成樹脂の素材によってフッ素・シリコン・ウレタン・アクリルに分けられますが、それぞれには「水性」と「油性」があり、更にはその中にも「1液型」と「2液型」とがあります。
水性塗料とはその名の通り水を希釈材として用いた合成樹脂塗料で、油性と比べて安価で臭いも少ないですが、耐摩耗性・耐候性の面では劣ります。
一方の油性塗料はシンナーなどの有機溶剤を希釈材としており、水性と比べて高価で臭いもきついですが、密着力や耐久性に優れており雨水にも強いというメリットがあります。
1液型は、そのままその液体だけで使えるタイプで、扱いやすく環境にも優しいという特徴があり、現在大手メーカーが使う塗料としては主流となっているものです。
もう一方の2液型は、そのままでは使えず取材と硬化剤を混ぜて使うタイプの塗料で、混ぜたその時点から硬化が始まる為、6〜8時間以内に使い切る必要がありますが、その分塗膜性能は高くなります。
塗装業者に塗り替えを依頼する際には、どんな塗料を使うのかを予め聞いておくと良いでしょう。
横浜市の塗装業者エムクラフトでは、塗料の材質なども見積もり時に丁寧にお伝えしています。